村人たちは墓を掘り起こすなど恐ろしくてなりませんでしたが、ほかにいい考えも浮かびません。
しかたなく墓主に話をし、墓を掘り起こすことにしました。
「雨も降ってきて、なんか気味わるいわ。」
「もう、こんなもんでいいんとちゃうか?」
「それじゃあ、ふたを開けるで。」
棺のふたを開けた村人は驚きました。
「おいみんな、赤んぼうや。赤んぼうがいるで!」