やまんばがふと目をさますと、やいていたはずのもちがありません。やまんばは大声でどなりました。
「だれがとった!」
梁の上から馬方は、小さな声で
「ひのかみ、ひのかみ」
「ひのかみなら、しょうがない」
やまんばは、そういうと、こんどはあまざけを沸かし始めました。