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2.分類別資料選択基準:一般書

0類 総記

この分類は、総記という性格上、各綱目間の関連性・類似性はない。したがって各綱目間の量的・内容的バランスはそれほど考えることなく必要な分野のみ集中的に集める。

007 情報科学

最新の知識を要求される分野であるので、概説書・入門書を中心に積極的に新鮮な資料を集める。通信工学・電気通信[547など]と併せて収集する。

010 図書館、図書館学

図書館に関する資料は、比較的専門性が高い資料まで収集する。

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1類 哲学〔哲学、心理学、倫理学、宗教〕

哲学、思想、心理学、宗教は、各分野の基本書、入門書を中心に必要な専門書も収集する。各分野の代表的な原典にも留意する。

140 心理学

心理療法・カウンセリング[146.8]や、相法・易占[148]は、出版点数が多いため類書を比較して選択する。偏見にとらわれて排除しないように注意する。

150 倫理学、道徳

人生訓[159]は、特定の著者に偏らないように注意し、幅広く豊富に収集する。

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2類 歴史〔歴史、伝記、地理、紀行〕

歴史は、歴史読み物から入門書・概説書・研究書・史料まで多様なレベルのものを収集する。歴史観の相違によって事実の取り上げ方が違うことがあるので、特定の史観に偏らないようにする。
滋賀県の歴史[216.1]は、郷土資料として積極的に収集する。

290 地理、地誌、紀行

旅行ガイドブックは、国内国外とも豊富に用意し、更新に気を配り、最新で正確な情報を保つようにする。また、ドライブマップやロードマップも利用が多いので、最新のものが収集できるように留意する。

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3類 社会科学〔政治、法律、経済、統計、社会、教育、風俗習慣、国防〕

今日的な課題を重視して、入門書、概説書など新鮮な資料を収集する。日常生活および実務上に必要な実用書は、多様なレベルのものを収集する。

310 政治

社会思想については、主要な古典的著作を収集する。政治に関する資料は、特定の党派、著者に偏らないように注意して収集する。

320 法律

法律は、法改正に合わせて現行法に基づいた資料を収集できるように留意する。

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330 経済

基本的な資料から専門的な資料まで、幅広く収集する。経済学、経済思想、経済史に関する資料は、主要な理論・歴史に関するものを幅広く収集する。社会情勢の動向に注意し、最新の資料を幅広く収集する。経済学、経営学、経営管理、金融は、仕事に役立つ実用書を幅広く収集する。

360 社会

社会保障[364]、消費者問題[365]、労働問題[366]、家庭問題[367]、社会福祉[369]については、時事性のある新鮮な実用書を多く揃える。資格に関する資料は、概説書だけではなく、各資格試験の問題集も利用に応じて収集する。

370 教育

教育は、多様な観点の資料を収集する。家庭での利用に供することができる資料を多く収集する。

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380 風俗習慣、民俗学、民族学

冠婚葬祭[385]は、礼儀作法などを比較できるよう幅広い資料を収集する。

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4類 自然科学〔数学、理学、医学〕

自然科学は、進展が著しい分野なので、最新の情報を提供できるように留意する。自然科学の分野は、細分化・専門化されているので、個別分野の高度な専門書は収集しない。自然科学全般が概観できるような入門書、概説書を中心に収集する。

470〜480 植物学〜動物学

図鑑類は図版が鮮明で正確なもので、見やすいものを幅広く収集する。

490 医学

専門書であっても、利用に応じて検討する。医学上定説となっていない健康法、民間療法などに関する資料は慎重に収集する。

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5類 技術〔工学、工業、家政学、生活科学〕

技術・工学は、その進展が著しいので、最新の情報を提供できるように留意する。インターネットなどの情報については、わかりやすく書かれた資料を積極的に収集する。工学系の学生が使用するような、高度な専門書は利用の見込めるもののみ収集する。

520 建築学

住宅建築[527]については、写真や図が豊富な資料を実用書からある程度専門的なものまで積極的に収集する。

530 機械工学

自動車工学[537]は、流行に留意し、年版が入った資料はできるだけ最新版で収集する。

590 家政学、生活科学

衣服、裁縫[593]、手芸[594]、理容、美容[595]、料理[596]、住居、家具調度[597]は、流行や季節感に留意し、最新のものを積極的に収集する。育児[599]は、妊娠・出産から発育段階に応じた資料を収集する。

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6類 産業〔農林水産業、商業、運輸、通信〕

620 園芸

農業は、農業経済、作物栽培など幅広く収集する。園芸は、果樹[625]、蔬菜[626]、花卉[627]から造園[629]まで、写真や図が豊富な資料を積極的に収集する。

640 畜産業

愛玩動物[645]は、犬、猫、その他の動物などのものを飼い方から読み物、写真集など幅広く収集する。

670 商業

商業およびマーケティングは、あまり専門的なものでなく、実用書など利用の多いものを収集する。

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7類 芸術〔美術、音楽、演劇、体育、諸芸、娯楽〕

市民の教養、趣味、娯楽に役立つ資料を、鑑賞、研究と制作、実技の両面にわたり、幅広く収集する。市民の趣向、流行に留意し、新しい分野についての情報も迅速に提供できるように努める。

720 絵画

漫画[726]は、読者に支持されているものを流行や話題性に留意して収集する。ただし、暴力性の強いもの、性描写の激しいものなど表現が過激なものは収集しない。

740 写真

写真集[748]は、高価なものが多いので、利用の見込まれるものを検討して収集する。

760 音楽

音楽の資料は、入門書・概説書からある程度上級の専門書まで幅広く収集する。歌手、芸能人等のタレント本は、それを理由に排除せず、利用の見込みや内容を検討して収集する。

770 演劇

映画[778]、大衆演劇[779]については、流行や話題性に留意し、幅広く収集する。歌手、芸能人等のタレント本は、それを理由に排除せず、利用の見込みや内容を検討して収集する。

780 スポーツ、体育

スポーツ関係の資料は、選手の伝記やノンフィクション、練習法、競技法、ルールなど幅広く収集する。

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8類 言語

市民の教養・学習・実用に役立つ資料を収集する。辞典類は、幅広く収集する。

801〜810 言語学〜日本語

言語生活[809]、文章、文体、作文[816]は、実用的なものを幅広く収集する。

820〜 各国語

要求の高い言語(英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語など)に関する資料は入門書からある程度上級の専門書まで幅広く収集する。語学資格に関する資料は、試験形式の改正に対応した最新の資料を収集する。

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9類 文学

利用の多い分野なので、各分野について豊富な資料を収集する。受賞作や話題作についてはできるだけ収集する。

910 日本文学

日本文学史[910.2]は、作家論、作品論など利用の見込まれるものを収集する。詩歌[911](とくに和歌・短歌[911.1]、俳句[911.3]、川柳[911.4]、詩[911.5])は、作品集だけでなく、作法についても収集する。近代日本の小説[913.6]は、流行や話題性に留意し、利用に合わせた幅広い収集と提供に努める。ジャンルの偏りができないように留意する。評論・エッセイ[914.6]、日記・紀行[915.6]、手記・ルポルタージュ[916]は、流行や話題性に留意し、幅広く収集する。

920〜 各国文学

海外文学についても、代表的な原典だけでなく、流行や話題性に留意し、幅広い収集に努める。

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