やがて狂言がおわり、山車が八幡宮からつぎつぎ出ていってしまうと、赤鼻テングはごさくにこう言いました。
「さあ、こんどは火事を見せてやろう。」
「火事?」
ごさくはびっくりして聞き返しました。