男1
どうや、誰か、いてへんのか。
伝平
ようし、ほんなら今年は、わしがひとつやってみよう。
男2
おい伝平どん、お前本気かー。
男1
伝平どんは勇気があるのう。
男2
伝平どんはわしらの中でも一番若い。ええかもしれんぞ。
男1
そうやな、これができたら、ほんまもんの男や。
男2
よっしゃ。ほな、今年は伝平どんに、墓場の松の木の上で、夜明かしをしてもらおうー。なーみんな、そんでええな。
男3
ええ、ええ。さあそうと決まったら、くろーなるまで、酒盛りや!