ものしり


★鮒ずしの起こり★
  ふなずしのおこり
 ふなずしは、すしの原型である「なれずし」の一種でフナを飯と塩で漬け込んで発酵させ熟成したもの。東南アジアの米作民が考えついた川魚の保存法で日本へは米と一緒に早くに入って来たと言われ、奈良時代の法典のひとつ「賦役令」(718年)にふなずしの材料近江フナの量が租税の対象として規定されている。古代から各地で保存食として作られていた「なれずし」が奈良,和歌山など部分的に残る以外衰退した中、琵琶湖周辺で今なお受け継がれているのは、淡水魚が豊富に獲れたこと、良質な米と日本海からの塩が手に入り易かったこと、適度の湿気と硬水に恵まれたことなどの条件が揃ったことによると言う。
 参考図書
  • 滋賀県百科事典
  • 湖人(うみんど)