ものしり


★貫川内湖★
  ぬけがわないこ
 元は川上村沼と呼ばれ明治45年(1912)の地形図には琵琶湖に繋がる広大な面積が記されている。第二次大戦末期に始められた琵琶湖の内湖15ヶ所の干拓事業に貫川内湖も対象となり、昭和19年(1944)着工、同26年に完成し16haの耕地が造成された。同時に内湖に流れていた上郷川下流は学徒の勤労奉仕作業もあって現在の河川に付け替えられている。しかし、全国的な米の増産と琵琶湖の水質悪化が進むなか、その目的も薄れると共に内湖の環境保全の必要性が増してきたことから内湖に戻り、昭和58年に全域が公有化されて自然保護地となった。平成5年(1993)ラムサール条約の区域に指定され自然の環境が保たれている。
 参考図書
  • 滋賀県史昭和編第2巻
  • 今津町史 第1巻
  • 今津町史 第3巻
  • 環境白書・平成5年版(滋賀県)