ものしり


★玉泉寺★
  ぎょくせんじ



 高島市安曇川町田中の三田区に一段高い所にあり、天台真盛宗総本山西教寺(坂本)の末寺の中でも古い寺歴と寺観を誇る。創建は、天平年間で、行基によると伝えられ、一時荒廃し、享禄年間に火災で焼失したが、天文二年(1533)田中城主田中(とし)春が西教寺、真叡を招いて再興した。本尊は、仏師運慶作の阿弥陀如来立像である。境内には石造宝塔と五十の僧塔(共に鎌倉時代作)、高台には高さ1.5メートル前後で丸彫りの五智如来座像(阿弥陀、薬師、大日、弥勒(みろく)、釈迦)の石仏が並び、共同墓地入口の聖地結界をしめす珍しい三昧(さんまい)鳥居、六観音六地蔵の霊妙な石仏群がある。
 参考図書
  • あど川の文化と先人たち
  • 高島市ガイドブック第2号
  • 安曇川町史
  • 湖国百選社寺
  • 滋賀・湖西がますます楽しくなる旅と遊びの大図鑑
  • 目で見る湖西の100年