ものしり


★廻国供養塔★
  かいこくくようとう
 高島市安曇川町西万木旧国道161号線の道路脇に建つ塔婆型の石塔が、霊験あらたかな「いぼ地蔵さん」と口承されている。一般に、いぼ地蔵とはイボを治すために祈願したもので、大豆を煎って供えるとか、願かけした小石をなで、イボがとれたら石を二つにして返すなど、イボ=豆との関わりが多い。この、いぼ地蔵は地蔵の像容を刻まず、塔婆の正面に刻まれた「奉納大乗妙典六十六部日本廻国」の文言から、「廻国供養塔」といわれる碑であることがわかる。日本の六十六カ国の霊場に法華経を奉納して回った人が、この記念塔を造立したわけである。
 参考図書
  • あど川の文化と先人たち