ものしり


★田屋氏(山城跡)★
  たやし(やまじろあと)
 室町時代、湖西地域の地侍の長として、現在の高島市マキノ町に居を構えていた氏族が田屋氏であり、湖北を支配していた浅井氏とは姻戚関係にあった。浅井長政が天正元年(1573)に自刃した後は、しだいに弱体化し、豊臣秀吉が兵農分離政策を進める過程で影響力を失っていったとみられる。マキノ町の森西の山裾には田屋城跡と言われる場所があり、土塁の跡などが確認できる。「駒返し」「奥の丸」「口の丸」などの名が残っており、大規模な山城であったことが伺える。
 参考図書
  • マキノ町誌
  • 織田信長危機一髪・高島七頭と元亀争乱
  • 高島の城と城下