ものしり


★もたれ石★
  もたれいし

 高島市安曇川町田中の馬場区と陵区が接するあたりに、山の方へ登る道があり、50メートルほど登った左側に「もたれ石」がある。この辺りは、三尾神社跡であり、「三尾大明神縁起」に、三尾神社は山崎命(やまざきのみこと)の創祀、山崎命は代々神主として当社に仕え、彦主人王(ひこうしおう)が越前の国より振姫(ふりひめ)を妃として迎え、振姫の出産にあたり、三尾の社の拝殿を産屋とし、安産を南天に祈り、また360歩北の仮社にて父自ら北極星に祈ると、三児を一度に心安く出産したとある。第三子は後の継体天皇である。振姫がお産のときにもたれたと伝えられ、妊婦が手でなで、自分の腹部をさすって安産を願う風習が、今も伝わっている。
 参考図書
  • あど川の文化と先人たち