ものしり


★藤樹書院★
  とうじゅしょいん

 藤樹書院は藤樹先生が門弟や村人たちと勉学求道を続けたところで、講堂とも会所とも呼ばれていた。先生宅が手狭になったので屋敷を買い広め、正保5年(1648)2月に完成している。茅葺(かやぶき)入母屋造(いりおもやづくり)で現在の書院よりも一回り大きいものであった。しかし、書院が藤樹先生に使われたのはわずか半年であり、その後は先生の祀堂として村人の手によって維持伝承されてきた。明治13年(1880)9月26日の小川村の大火で類焼したが、貴重な遺品は村人たちの手でほとんど搬出され、消失を免れた。2年後の同15年(1882)再建されたものが現在の書院である。
 参考図書
  • あど川の文化と先人たち
  • 目で見る湖西の100年
  • 滋賀・湖西がますます楽しくなる旅と遊びの大図鑑