★田中山の王塚★
たなかやまのおおづか

田中神社から泰山寺野へ上がる途中の右手に桧並木の参道がある。この参道の真正面に見えるのが通称「王塚」と呼ばれる古墳である。王塚は、帆立貝式古墳を想起するが、もともとは直径約58メートルの二段築成の円墳であった。これほどの大型円墳は高島市ではほかに見当たらない。田中古墳群における盟主的な古墳であったことは間違いない。それゆえ、王塚の被葬者が継体天皇の父・彦主人王であるという伝説があって、明治38年(1905)に陵墓参考地として、郡役所をつうじて宮内省が買収した。 |

参考図書
- あど川の文化と先人たち
- 安曇川町史
- 湖西の歴史と風土
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