ものしり先人たち-な・は-6


★中村徳勝★
  なかむらのりかつ
 正徳2年、高島市安曇川町五番領(五番領村)に中村作野右衛門の長男として生まれる。少年時代から隣村南市 の安原貞平について古義学を学び、貞平が信州上田藩松平侯に招かれ藩儒となると従学し、 勉学を続けた。その後、帰郷して近郷の子弟に古義学を教え、ときどき上京して東涯らと 古義学を深める。28歳の時、大溝藩分部侯に招かれ藩儒となり、藩主光命の世子光庸や 近臣へ講学をおこなう。43歳「参政」に就任、58歳で光庸の世子光実の「傅」(輔佐 教育の係)を拝命。74歳の時、光実が八代藩主となって帰藩後、藩校が創建されるや、 「修身堂」と命名しその長(文芸奉行)となり、藩主三代に仕えた。
 参考図書
  • あど川の文化と先人たち
  • 高島郡誌