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★中江藤樹★ なかえとうじゅ 「近江聖人」と尊称される先哲。藤樹の実名は原、通称は与右衛門であるが、邸にあった藤の花 をたいへん愛したので、藤樹先生と呼ばれるようになった。高島市安曇川町上小川(小川村)の百 姓の息子として生まれ。加藤藩に仕える祖父の後継として米子へ迎えられた。間もなく藩主の国替 えにともない大洲に移るが、27歳で致仕を決意、脱藩して小川村へ帰る。故郷では母に孝養を尽 くすとともに、「聖人への道」を追及し続けながら、門人の教育に精進した。藤樹は陽明学者とさ れているが、根本には天の思想があり、温かい人間信頼の気持ちが溢れており、「村落の教師」と して大きな感化をおよぼした。 |
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