ものしり先人たち-さ・た-8


★須川信行★
  すがわのぶゆき
 天保10年(1852)、高島市安曇川町西万木(西万木村)の医師清水玄孝の次男として 生まれる。19歳のとき御所お出入りの医師須川覚性の養子となり須川家を継ぐ。早くから和 歌の道を志しており、桂園派の祖香川景樹の高弟であった渡忠秋(南船木出身)に入門して学 び、渡忠秋の没後は、小出粲(つばら)に師事した。養嗣子鶴吉に医業を譲り自らは歌道に専 念し、明治23年(1890)宮中御歌会始の勅題詠進歌『いにしへに 照して今を仰ぐにも  余るは国の光なりけり』が入選歌となった。晩年宮内省御歌所参候を、つづいて御歌所寄人 を拝命、さらに明治天皇御製臨時編纂委員を務めた。
 参考図書
  • あど川の文化と先人たち
  • 高島郡誌