ものしり先人たち-あ・か-27


★駒井常爾★
  こまいじょうじ
  先祖は高島市安曇川町北船木の駒井正見家の出であり、父貞和の頃すでに京都の寺町に居 を構えていた。明和3年(1766)父貞和の逝去により、鳥辺山に墓碑を建立の後、岩手 県宮古市に移り住み、酒造と質屋を営んだ。家業を軌道にのせると番頭に任せ、自らは書 画の道に励み、年の半ばを京都で過ごし、高僧慈雲飲光和尚や南宋画の祖池野大雅と交流 があったと伝えられる。宮古市の八幡神宮境内には歌碑があり、常爾による建立である。 書は常爾、画は号南山居士の名で掛け軸などが散見され、晩年は、宮古市に酒造業を営み 、屋号「近治」、下酒屋と呼ばれ、明治年代まで続けられた。
 参考図書
  • あど川の文化と先人たち