人が住み、出ていく。生まれ、死んでいく-。あの災厄から10年余り。生活も仕事道具も攫われ、妻を喪った男はその地を彷徨い続けた。仙台在住の書店員作家が、止むことのない渇きと痛みを描く。『新潮』掲載を単行本化。
宮城県仙台市生まれ。東北学院大学文学部英文学科卒業。丸善仙台アエル店勤務。新潮新人賞、仙台短編文学賞大賞を受賞。