山のふもとまでくると、一軒家がありました。
「やれ、うれしや」
とその家に入ると、中には誰もいません。
「おかしいな?」
と馬方が不思議がっていると、やまんばの足音が聞こえてきます。
この家はやまんばの家だったのです。馬方はびっくり! あわてて天井に登り梁に隠れました。