時は室町。陰流の祖・愛洲久忠は、幻の名刀青江に導かれ、女だけの隠れ里に辿り着く。女刀鍛冶たちに「守ってほしい」と懇願され…。神々の国・出雲に生まれる、鉄と刀、生と死、愛と別れのものがたり。
大阪府生まれ。大阪教育大学卒業。公務員などを経て、「筋違い半介」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「蛻」「佐助を討て」など。