夫も、妻も、ただ、書くことをひたすら利己的に追い求めつづけてきた。しかし、目指したものはつねにいっしょだった。津村文学の素地をなす少女時代から、夫・吉村昭との出会いと別離まで、作家人生をふり返る。
小説,本名:吉村節子