湿原を背に建つ北国のラブホテル。客、経営者家族、従業員はそれぞれ問題を抱えていた。「非現実」を求め、扉を開いた彼らの心の機微を鮮やかに描く。『小説すばる』掲載に加筆・修正のうえ書き下ろしを加えて単行本化。