狩野派との暗闘、心の師・千利休の自刃、秀吉の世に台頭する長谷川派を次々と襲う悲劇…。亡き者たちを背負い、等伯はおのれの画境に向かう。長谷川等伯の生涯を骨太に描く。『日本経済新聞』連載に加筆修正して単行本化。