養父母の非業の死により、故郷・能登を追われ上洛し、戦の只中へ。物事の本質を求める絵師の性と荒ぶる武家の血が苦難の道を歩ませることに…。長谷川等伯の生涯を骨太に描く。『日本経済新聞』連載に加筆修正して単行本化。