ニューヨーク近代美術館の学芸員ティムは、スイスの大邸宅で巨匠アンリ・ルソーの大作「夢」とそっくりな絵を目にした。ティムは絵の真贋をめぐって、日本人研究者の早川織絵と火花を散らす。『小説新潮』連載を単行本化。