故郷の和歌山や米英で森と図鑑と生きものに学び、世界を知る「楽しさ」を追い求め続けた南方熊楠。残された豊富な一次資料から「楽しさ」に満ちたその生涯を軽快な文章で再現し、天才・奇才と捉えられがちな熊楠像を覆す評伝。