新川河岸に蔵を連ねる酒問屋、千石屋。ひとり娘の麻が、上方の出の鶴次郎と祝言をあげて15年になる。大女でめっぽう酒に強く情に厚い麻と、下戸だが人当たりがよく頭が切れる鶴次郎。ふたりの元には次々と相談事が持ち込まれ…。