図書の分類・配架について


NDC(日本十進分類法)とは

図書館の本は、日本十進分類法(NDC)に基づく分類により並んでいます。
例えば、料理の本は596から始まる棚に、旅行の本は291から始まる棚にと、本の内容のテーマや主題(図書館では件名といいます)ごとに分類して並べられています。

NDCは1929年に最初のものが発行されて、現在第10版まで改訂されています。日本の図書館ではほとんど共通で使われており、本屋さんでもこの分類法を使っているところがあります。

本の分類の方法ですが、まず「1次区分」があります。 知識の総体を9つに分けて"1"から"9"の数字を割り当てます。 そして、どこにも当てはまらないもの、あるいは全分野を扱うもの、たとえば百科事典などは「0」に分類されます。
こうして分けたものをさらに9つに分けます。たとえば「7 芸術」を見てみます。「79」になっているのが「2次区分」です。さらに「3次区分」では、9のあとに0~9の数字が割り当てられています。 同じく"0"は芸術の全分野を扱うものあるいは1~9のどこにも当てはまらないものです。

1次区分

  • 0総記
  • 1哲学
  • 2歴史
  • 3社会科学
  • 4自然科学
  • 5技術
  • 6産業
  • 7芸術
  • 8言語
  • 9文学

2次区分

  • 70芸術
  • 71彫刻
  • 72絵画・書道
  • 73版画
  • 74写真・印刷
  • 75工芸
  • 76音楽・舞踊
  • 77演劇・映画
  • 78スポーツ・体育
  • 79諸芸・娯楽

3次区分

  • 790諸芸・娯楽
  • 791茶道
  • 792香道
  • 793花道
  • 794撞球
  • 795囲碁
  • 796将棋
  • 797射倖ゲーム
  • 798室内娯楽
  • 799ダンス

このように3ケタになったものが基本的な分類記号ですが、小数点をつけてさらに細かく分類することができます。小野市立図書館では一般書は4ケタまで分類しています。


本のラベル

図書館の本の背には、下図のような分類記号を記載したラベルが貼ってあります。

一般向けの本

一般向けラベル

青いラベル 4ケタまでの分類です

児童向けの本

児童向けラベル

赤いラベル 3ケタまでの分類です


分類記号の例外

分類記号には例外もあります。 たとえば、「913.6 日本の近代小説」は「F」に置き換えています(同じく海外の文学はN、児童の読み物はY、伝記はD)。そして、著者ごとに並べられています。 ラベルの一番下に著者の名前のヨミの先頭から二文字をつけて、 同じ著者の作品を同じ棚にまとめています。
そのほか伝記(289)には対象者の名前のヨミをつけてその対象者ごとに並べています。 たとえば、エジソンの伝記なら、多数の著者によるエジソンの伝記を同じ書棚に集めています。
また、新書は「S」文庫は「B」と頭に付け、請求記号2ケタを明記しています。

絵本・紙芝居はタイトルによりラベルの色を分けています。

児童向けラベル

ア行カ行サ行タ行ナ行
桃色黄緑こげ茶
ハ行マ行ヤ行ラ・ワ行洋書絵本
コバルトブルー橙色黄色濃緑

棚の見方

本は左から右へ、上から下へと並べられています。ただし、本のサイズが大きすぎて番号どおりの位置に入りきらないものは、 その分類記号の本が並べてある棚の一番下に置かれていますのでご注意ください。また、約33㎝以上の本は大型本のコーナーをご覧ください。

本棚