東京で暮らせるのであれば、なんだってよかった-。20歳の知寿が居候することになった遠い親戚の71歳の吟子さんの家。ふたりが暮らした春夏秋冬をとおして、ヒロインの自立をしなやかに描く。
埼玉県生まれ。「窓の灯」で文藝賞、「ひとり日和」で芥川賞、「かけら」で川端康成文学賞受賞。