無名だった宮沢賢治を支えた、父と家族の物語。賢治は結核に倒れた妹・トシのために物語を書き続け、励ますもトシは息を引き取る。「トシがいなければ何も書けない」と慟哭する賢治に再び筆を執らせたのは、父・政次郎だった。