少年は8歳でバレエに出会い、15歳で海を渡った。同時代に巡り合う者たち、それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく-。一人の天才をめぐる長編小説。『ちくま』掲載を単行本化。
1992年「六番目の小夜子」でデビュー。「蜜蜂と遠雷」で直木賞と本屋大賞を受賞。ほかの著書に「中庭の出来事」など。