アラファートらと親交のあったパレスチナ研究大家が、膨大なインタビューと、確かな知識に基づく歴史叙述をベースに、娘を抱えて逃げた自身の経験などを織り交ぜながら、強大な権力に翻弄されてきた民族の一世紀を描き出す。