内容紹介
日本自動車界のモータースポーツ、モータリゼーションそのものの歴史に大きくかかわってきた大先輩がたに当時の話をうかがう証言集。
20世紀初頭となる1907年、日本初となる純国産ガソリン車として実用化された「タクリー号」が、”自動車の宮様”こと有栖川宮威仁親王殿下の要請によって誕生して以来、日本車メーカーは多くのクルマを開発し、また数々のモータースポーツにも挑戦してきました。本書はそんな日本車が紡いできた歴史について、身をもって経験してきたクルマ界の諸先輩方にその生々しくも貴重な体験談を語っていただいた、ナンバーワン自動車雑誌「ベストカー」好評連載中の『クルマ界歴史の証人』に掲載したなかから10人のエピソードを抜粋、再編集したものです。数々の試行錯誤を経て血の滲むような努力と苦心の末に生まれてきたヒット車開発の裏側にある背景、快進撃を続けたモータースポーツでの現場は果たしてどのようなものだったのか?新人時代の失敗談から自動車開発に携わるエンジニアとしての心得、モータースポーツ参戦における現場のマネジメントなど、歴史の証人でなければ自ら明かすことができない人間の迫真のドラマを10人の証言から余すところなくお伝えします。クルマの未来を切り拓くヒントは、この先人たちの教訓にある!