大坂天満の呉服屋「五鈴屋」の女衆だった幸は、その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、17歳で寡婦となる。奔流に呑み込まれたかのような幸、そして五鈴屋の運命は?