よろず相談を受ける千成屋のお吟に、呉服太物商・天野屋から依頼が舞い込んだ。遊びほうけるおはつの今の亭主・多七を更生させてほしいという。お吟は多七を調べ始めるが…。『小説野性時代』掲載に書き下ろしを加え単行本化。