男と女とコハクチョウとの、30年にわたる三角関係の顛末(「ガリップ」)、父が終活のために向かった先は瀬戸内のとある選挙事務所だった(「ローゼンブルクで恋をして」)など、結婚と家族と、真実の愛をめぐる6編を収録した短編集。